最近、精力的に活動をされてる宮北さん。
こんどは演出だ。
「i.i.の死」=「イワン・イリイチの死」(トルストイ著)からインスピレーションを受ける。照明を人の頭と同じ高さまで下げ4人の出演者がひしめく狭い舞台空間のイメージが沸いた。それは私が長い間感じてきた、生きることの辛さや閉塞感なのかもしれなかった。その感覚は私の資質からもたらされたものなのか、それとも今という時代の何かを敏感にキャッチした結果なのかは分からない。自分の周りには心の病を抱える人が増え、非正規雇用や引きこもりなどが報道される一方、それが個人の問題なのか、社会全体の問題なのか、いったい何が問題なのかこの先どうなるのかよく分からない。だけど、私個人の問題も、広く蔓延する漠然とした不安も、引き金は心の闇と関係しているような気がして、心の闇に光をあてることから始めたいと思った。
宮北裕美
日時:2010年 3月 29日(月) 19:30
会場:Art Theater dB 神戸
演出:宮北裕美
照明協力:三浦あさ子
出演:垣尾優、福岡まな実、山口春美、山下健一
料金:¥1000
宮北裕美
1974年生まれ。兵庫県伊丹市出身。現在長岡京市在住。 イリノイ大学芸術学部ダンス科卒業。 山下残やdotsなどの作品に出演の他、ドキュメンタリーフィルムの上映会や、美術家のかなもりゆうこのモデルとして本やインスタレーションの創作に関わるなど多岐に渡る芸術活動を試みる。近年はArt Theater dB柿落とし公 演、神戸ビエンナーレ船上パフォーマンス、京都芸術センターで行われた鈴木昭男氏の「耳の道場」に出演、トルコ・イスタンブールで開催されたiDansでは山下残作品”It is written there”にダンサーとして参加。
http://www.db-dancebox.org/03_sc/1003_uwl/index.html
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